ご家族が亡くなられた直後は、深い悲しみの中で、短い時間のうちにいくつもの判断を求められます。
「まず誰に連絡すればよいのか」
「死亡診断書はいつ受け取るのか」
「病院からすぐ搬送しなければいけないのか」
「葬儀社へはどの段階で連絡すればよいのか」
こうした点が分からず、不安になる方は少なくありません。実際、このとき本当に大切なのは、すべてを一度に決めることではなく、必要な順番を外さず、一つずつ進めることです。
病院で亡くなった場合は、まず医師による確認が行われ、その後、近しいご家族への連絡、病院での処置や霊安室への移動、そして搬送先と安置先の手配へと進む流れが一般的です。
一方で、自宅で亡くなった場合は、かかりつけ医の有無や状況によって流れが変わることがあり、すぐに搬送手配へ進まないケースもあります。
つまり、「亡くなった直後にやること」はひとまとめではなく、どこで亡くなったかによっても多少変わります。
このページでは、亡くなった直後に何をどの順番で進めればよいかを、病院で亡くなった場合を中心に、時系列で分かりやすく整理します。
さいたま葬儀サポートとしても、この場面では「今すぐ必要な判断」と「少し落ち着いてからでよい判断」を分けて考えることが、もっとも大切だと考えています。
まず最初に大切なのは「全部を一気に決めない」こと
亡くなった直後は、搬送先、安置先、訃報連絡、葬儀形式、日程、寺院への相談など、考えることが一気に増えます。
ただ、最初の段階で本当に必要なのは、主に次の3つです。
● 死亡診断書(または死体検案書)を受け取ること
● 搬送先を決めること
● 安置先を決めること
葬儀の細かな内容、会食、返礼品、参列範囲などは、その後に落ち着いて考えても間に合うことが多いです。
ここで大切なのは、今決めることとあとで決めることを分けることです。
最初からすべてを完璧に整えようとすると、かえって混乱しやすくなります。
さいたま葬儀サポートでも、この場面ではまず
ご遺体をどこへ搬送するか
どこでご安置するか
を先に整理し、その後で葬儀の形や日程を一緒に考えていく流れを大切にしています。
時系列で見る:亡くなった直後にやること全体像
まず全体の流れを先に見ておくと、頭の中を整理しやすくなります。
時期 |
主にやること |
亡くなってすぐ |
医師による確認、近しい家族への連絡、必要な処置 |
病室・霊安室に移ってから |
搬送先を決める、葬儀社へ連絡する |
搬送前後 |
死亡診断書または死体検案書を受け取る |
安置後 |
親族・寺院・関係先へ連絡、葬儀の打ち合わせ |
その後 |
死亡届提出、火葬許可、通夜・葬儀準備 |
こうして見ると、亡くなった直後に必要なことは限られています。
特に病院では長時間そのまま安置できないことが多いため、搬送先と安置先の判断が比較的早い段階で必要になります。
一方で、親族全員への詳細連絡や葬儀内容の細かな決定は、安置後でも進めやすいです。
病院で亡くなった直後にまず行うこと
病院で亡くなった場合、まずは医師による死亡確認が行われます。
その後、ご家族は病院側の案内を受けながら、近しい方への第一報や、必要な手続きの準備へ進みます。
病院によってはエンゼルケアが行われ、ご遺体が病室から霊安室へ移される流れになります。
この段階で意識したいのは、親族全員に詳しく伝えようとしすぎないことです。
まずは、
● 亡くなったこと
● いま病院にいること
● これから搬送や葬儀の相談に入ること
だけでも十分です。
通夜や葬儀の日程、会場などがまだ決まっていないなら、そのまま「詳細は決まり次第あらためて連絡する」と伝えれば問題ありません。
亡くなった直後は、ご家族自身も動揺していることが普通です。
この時点では、第一報は短く、必要な人にだけ伝えるという考え方が大切です。
自宅で亡くなった場合は流れが少し異なる
自宅で亡くなった場合は、病院で亡くなったときとは少し流れが変わります。
かかりつけ医がいて、診療中の病気との関係が明らかな場合は死亡診断書が作成されますが、そうでない場合や死因確認が必要な場合は、死体検案書の発行につながることがあります。
状況によっては警察への連絡が必要になることもあります。
このため、自宅で亡くなった場合は、ご遺体を勝手に動かさず、まず医師や必要な関係先へ連絡することが大切です。
病院で亡くなった場合のように、すぐ搬送先を決める流れにはならないこともあるため、落ち着いて確認していく必要があります。
死亡診断書と死体検案書の違い
亡くなった直後に受け取る重要な書類が、死亡診断書または死体検案書です。
一般的には、医師が診療中の病気との関連で死亡を確認した場合は死亡診断書、そうでない場合や検案が必要な場合は死体検案書になります。
いずれも、その後の死亡届提出、火葬許可、各種手続きに必要になる大切な書類です。
この書類は、役所への届出だけでなく、年金、保険、勤務先提出書類などで必要になることもあります。
原本は役所提出で返却されないことが一般的なため、必要に応じてコピーを取っておくと後々助かります。
亡くなった直後は気持ちが追いつきにくいですが、この書類は今後の手続きの土台になるという点は押さえておきたいところです。
搬送先を決める
病院で亡くなった場合、多くの病院では長時間の安置が難しいため、比較的早い段階で搬送先を決める必要があります。
搬送先としては、主に次のような選択肢があります。
● 自宅
● 葬儀社の安置施設
● 式場併設の安置室
ここで知っておきたいのは、搬送先と葬儀を行う場所は同じでなくてもよいということです。
たとえば、
● 自宅に安置して、葬儀は会館で行う
● 安置施設に預けて、葬儀は別の斎場で行う
● 自宅で安置し、そのまま自宅葬にする
など、組み合わせはいくつかあります。
亡くなった直後は、まず「どこで落ち着いてご安置するか」を決めることが先です。
そのあとで、通夜や葬儀の場所を考えても遅くはありません。
葬儀社へ連絡するタイミング
葬儀社へ連絡するのは、搬送先を決める必要が出た時点で問題ありません。
病院で亡くなった場合であれば、霊安室へ移ったあとに搬送先とあわせて相談する流れが一般的です。
この段階では、葬儀形式や会食の有無など細かなことが決まっていなくても大丈夫です。
最初の連絡で伝えるとよい内容は、次のようなものです。
● どこで亡くなったか
● 故人のお名前
● 現在の安置場所
● どこへ搬送したいか
● 宗教者との付き合いがあるか
● 参列者数の大まかな見込み
この時点では、すべてを決めていなくても問題ありません。
むしろ最初は、搬送と安置に必要なことを中心に相談する方が現実的です。
その後に落ち着いて日程や内容を打ち合わせしていけばよいです。
さいたま葬儀サポートでも、最初のご相談では、まず搬送と安置を優先し、そのあとでご家族のご希望を整理しながら葬儀内容をご一緒に考えていきます。
安置後に進めること
ご遺体を安置できたら、少し落ち着いたところで次の段階へ進みます。
一般的には、近親者へのあらためての連絡、菩提寺がある場合は住職への相談、葬儀形式や日程の打ち合わせなどです。
安置後に進めたいこと
● 近い親族へ改めて連絡する● 菩提寺や宗教者へ相談する
● 葬儀形式を大まかに決める
● 通夜・葬儀の日程候補を考える
● 火葬場の空き状況を確認する
● 自宅安置なら面会や近隣配慮を考える
この段階になって初めて、「どんな葬儀にするか」を具体的に考えやすくなります。
亡くなった直後はここまで一気に決めなくても問題ありません。
安置ができてから整理していくという流れの方が、ご家族の負担も少なくなります。
死亡届はいつ・どこに出すのか
死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります。
提出先は、死亡地、本籍地、または届出人の所在地の市区町村です。
実務上は、葬儀社が案内や代行を行うこともありますが、誰が提出するのかは確認しておく方が安心です。
死亡届に関わる書類は、その後の火葬許可にもつながるため、葬儀日程にも影響します。
そのため、死亡届が済んでいるかどうかは、できるだけ早い段階で把握しておきたいところです。
このあたりは、葬儀社へ確認しながら進めると混乱しにくくなります。
年金や保険は「その場で全部やらなくてよい」
亡くなった直後に、「年金の停止はどうするのか」「保険証はどうするのか」と不安になる方も多いですが、これらは搬送や安置と同じタイミングで一気に進める必要はありません。
もちろん後日必要になりますが、まずは
● 死亡診断書(または死体検案書)
● 搬送
● 安置
● 近親者への連絡
までを優先する方が現実的です。
ただし、後で慌てないように、
● 年金証書
● 保険証
● 診察券
● 重要書類の保管場所
などが分かれば、少しずつ確認しておくと助かります。
この段階では「手続きを全部進める」ではなく、必要な書類の場所を把握しておくくらいで十分です。
亡くなった直後に起こりやすい失敗
1. 未定のことまで広く連絡してしまう
通夜や葬儀の日程が決まっていないのに広く連絡すると、あとで訂正連絡が必要になりやすいです。
まずは近親者中心の第一報で十分です。
2. 病院で長く安置できると思ってしまう
多くの病院では長時間そのまま安置できないため、搬送先を比較的早めに考える必要があります。
3. 搬送前に大勢へ知らせてしまう
親族が病院へ駆けつけてしまい、病院側やご家族の対応が混乱することがあります。
詳しい連絡は安置後の方が進めやすいです。
4. その場で葬儀の細部まで決めようとする
最初は搬送・安置・第一報が中心でよく、祭壇、返礼品、会食、席次などはその後の打ち合わせでも間に合うことが多いです。
さいたま葬儀サポートとしてお伝えしたいこと
亡くなった直後は、誰でも混乱します。
その中で本当に大切なのは、知識を完璧に持っていることではなく、順番を知っていることです。
さいたま葬儀サポートでは、この場面では次の順番を大切にしています。
まず、死亡診断書または死体検案書の確認。
次に、搬送先と安置先の決定。
その後に、近親者や宗教者への連絡。
そして落ち着いた段階で、葬儀内容の打ち合わせです。
この順番で考えると、「今やること」と「あとでよいこと」が分かれ、気持ちの負担も少し整理しやすくなります。
突然のことだからこそ、完璧を目指すのではなく、一つずつ確実に進めることが何より大切です。
まとめ
亡くなった直後にまず必要なのは、死亡診断書または死体検案書を受け取ること、搬送先を決めること、安置先を決めることです。
病院で亡くなった場合は、死亡確認のあとに霊安室へ移り、その後に搬送先と葬儀社の手配を進める流れが一般的です。
死亡届は7日以内に提出する必要がありますが、亡くなった直後の段階では、まず搬送・安置・近親者への第一報を優先して問題ありません。
親族や寺院への詳細連絡は、安置後に落ち着いて進めた方が混乱しにくいです。
さいたま葬儀サポートでは、亡くなった直後のご相談では、すべてを一度に決めるのではなく、まず搬送と安置を整え、その後でご家族に合った葬儀の形を一緒に考えていくことを大切にしています。



